アメリカでは、5月に『アイアンマン』、6月に『インクレディブル・ハルク』、7月にバットマンシリーズの新作『ダークナイト』と、月1本のペースでアメコミが原作の超大作映画が公開されています。これらの作品は8月から9月にかけて、相次いで日本に上陸します。
この3人のヒーローがもし戦ったら、一番強いのは誰でしょうか。気になるところです。
そこで、わが映画予告編愛好家協会(MTEA)はこの問題を徹底的にギロンし、独断と偏見で最強を決めてしまうことにしました。
――さあ、この夏、最強のヒーローはどいつだ!? 緊急座談会のスタートです。
司 会=輝(MTEA会長兼調査部長)
参加者=男坂(MTEA相談役)
腕井(MTEA副会長兼イラスト部長)
輝「アイアンマン、ハルク、バットマンの3人で一番強いのは誰か、われわれで勝手に決めちゃおうという企画なんですが」
男坂(以下、男)「でもさ、まだ誰も映画見てないんでしょ? 判断材料がないじゃない」
輝「いいんですよ、予告編愛好家協会なんだから、予告編の印象だけで判断しちゃえば」
腕井(以下、腕)「まず、どういうルールで戦うかが問題だよね」
男「うん、打撃系か、組技系か、総合か。格闘技でも、ルールによって勝敗は変わるしね」
輝「ぱっと見はアイアンマンが強そうですけど。予告編では猛スピードで空飛んでるし、腕からミサイルみたいなの発射してるし」
男「飛び道具は反則でしょ。ハルクは素手なのに、他の2人が武器を使ってたら不公平じゃん」
腕「ハルクは上半身裸だけど、バットマンはバットマン・スーツ、アイアンマンはバトル・アーマーを身につけてますよね。これはいいんですか」
男「それで防御力が高まってるんでしょ? 厳密に言ったら、反則だよね」
輝「でも、ハルクに合わせて全部脱いじゃったら、“ハルクvsバットマンvsアイアンマン”じゃなくて、“ハルクvsブルース・ウェインvsトニー・スターク”になっちゃいますよ」
男「う〜ん、それじゃあ、客は喜ばないなぁ。衣装はOKにしようか」
輝「プロレスでも覆面レスラーがいますし。そこは許してください」
男「うむ、許す。でも、凶器攻撃は禁止」
腕「・・・そうなると、ハルクが圧倒的に有利じゃないですか。バットマンもアイアンマンも中身は普通の人間だし」
男「じゃあ、プロレスと一緒で5カウント以内なら反則もOK」
輝「身につけられる武器はそれでいいとして、バットモービルとか、デカい兵器類はやっぱダメですよね?」
男「リング上に上げられないでしょ」
輝「個人的には馴染みのあるバットマンに頑張ってほしいけど、マシンを取り上げられたら、勝てなさそうだな」
腕「それにさ、煌々とライトで照らされた明るいリング上じゃ、バットマンは本来の力を出せないんじゃない?」
男「うん、バットマンは暗闇でこそ強いってイメージがあるな。明るいところだと弱そう」
輝「試合会場が停電にでもならないと、なかなか勝ち目がないってことですかね。残念だな」
腕「バットマンが脱落すると、ハルクvsアイアンマンの一騎打ちになるね。怪力と近代兵器の勝負だな」
男「アイアンマンはバトル・アーマーとやらを着てるから強いんだろ? ハルクはどうして強いんだ?」
輝「実験中にガンマ線を大量に浴びたせいで、怒りや憎しみが爆発すると緑色の巨人に変身しちゃう体になったそうですよ」
男「じゃあ、怒らせないようにすればいいんじゃないの?」
腕「変身前のブルース・バナーをずっといい子いい子しておく。試合前にはプレゼントあげたり、ご接待したりして」
輝「アイアンマンの正体は巨大軍事企業の社長だから、接待の資金には事欠かないし。じゃあ、一番強いのはアイアンマンですか」
腕「キマリだね」
男「最後に強いのはやっぱり金の力か。イヤな世の中だねぇ〜」(了)
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